Page9月, 2015 | 不動産仲介会社への入社・就職マニュアル SKS合同会社 - Part 2     

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新卒2年目で、その調査時間はあまりに遅すぎるでしょ。

新入社員として入社して1年半、これまでに先輩の物件調査を数えきれないやってきて、未だに役所調査が1日がかりの新卒君。確かに役所まで往復1時間はかかるものの、3物件同時に調査したとしても3時間。10時に調査に出かければ15時までには帰ってこれるでしょう。しかしながら誰も注意していないと思って平気で18時に帰ってくる。もしかすると自分で重説を作成する機会がないから調査ポイントがずれている可能性はありますが、全く重説を作ったことがないわけではないので、ある程度の要所は心得ているはずです。

結論は業務遂行が遅すぎ、下手をするとまったりして、ゆっくりの昼食を食べているのか。誰にも言われなくなった新卒君は、何のために仕事をしているかわからない。

新入社員は、多少の理不尽があると覚悟しましょう。

新入社員が先輩から多少なりとも理不尽なことを押し付けられることがあります。そんな時、いくら新入社員でも不満があるのは当然です。しかし決して顔に出してはいけません。後で同僚に文句を言えば良いのです。実は先輩も理不尽なことを押し付けているという自覚があるのですが、その先輩も昔は理不尽なことを押し付けられた経験があるのです。先輩は理不尽なことを押し付けられた新入社員がどのような反応をするか良く見ています。不満を顔に出せば自分中心の新入社員とみなすでしょう。受け入れるそぶりを見せれば今後の対応方法も良くなるでしょう。

最近の新入社員はとかく自己中心的で、権利のみを主張し、仕事を自分のペースで進めがちです。そのような自分の殻を破って色々なことを経験してみる。それが今後の業務に役立つでしょう。

電柱の位置が気に入らない

不動産購入者の中には、電柱が敷地内や敷地近くに電柱があることを嫌がる人がいます。電柱の位置については電力会社に要請すれば変更することができるのですが、近隣居住者の同意も必要となってまいります。電柱を動かすことを条件として契約した場合、購入者が考えていた位置に電柱を動かすことが出来なかった場合にクレームとなってしまいます。

事前の念入りの調査、近隣住民への理解の取り付け、買主へできない場合の説明と細心の注意が必要となってまいります。

オーナーチェンジ物件で賃借人が出てしまった。

オーナーチェンジ物件の売買でよくあるトラブルに、決済終了後直ぐに賃借人が出てしまったというケースがあります。オーナーチェンジ物件を購入する買主は、収益を得る目的で物件を購入しているので、さぁこれから賃料収入と意気込んでいる矢先に賃借人が出てしまった。しかも空いた部屋にはリフォームが必要となる場合もあるし、なかなか次の賃借人が現れない場合もあります。もしかして最初から賃借人が出ることがわかっていて売りつけられたのではないかと疑心暗鬼になり、自然と仲介会社にその矛先が向かうことになります。

このようなトラブルを防ぐためには、オーナーチェンジ物件契約時に、賃借人と新所有者との間で賃貸借契約(覚書)を締結しておくことが最良の方法です。契約時に賃借人が出ることのない意志さえ明確に確認しておけば、仮に決済後に不測の事態で賃借人が出てしまうことになってもクレームになることはないでしょう。

エアコンを設置する為にコア抜きってしても良いの?

昭和40年~50年代に建築されたマンションの中には、室外機置場や配管のスリーブ穴がなくエアコンを設置することが想定されていなかったマンションもあります。その為、エアコンを設置する為の配管をすることが出来ず、窓かけタイプのエアコンしか設置できない場合もあります。

エアコンを設置する為にマンションの躯体に穴をあけること(コア抜き)を認めているマンションもあります。コア抜きする場合には非常に大きな音が出ます。コア抜きをする場合には躯体の配筋に傷つけないようレントゲン検査やレーダー検査(非破壊検査)をしなければなりません。分譲会社がエアコンの設置方法を定めている場合うもあります。ところが、適当なエアコン業者にエアコンを設置を依頼すると、勝手に穴をあけてしまい結果としてマンションの躯体に損傷を与えてしまうような場合もあります。そんな部屋を売買仲介してしまったら大変です。後でそのことがわかると大クレームになってしまいます。

エアコン設置が怪しい古いマンションにエアコンがついている場合には管理会社や隣接住戸への聞き込みをして違反な工事をしていないか良く調べる必要があります。