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新卒君はアドバイスを実践しないで放置する癖がある。確かに色々な先輩から色々なことをする様に言われる。オーバーワークとなってしまうのもわからないではない。しかし、そんな時こそ先輩から認められるチャンスなのだ。
できない新卒君は、アドバイスを時間の空いたときに実践しようとする。残念ながら新卒君に時間の空くときは永久に来ない。つまり先輩のアドバイスを実践することも永久にできない。先輩はアドバイスすることが馬鹿らしいと思うだろう。
できる新卒君は、要領よくアドバイスの1割を実践して、やっているように見せるかアドバイスしてくれた先輩を使って実践する。
先日も新卒君二人に、住宅地図には色を塗っていった方が良い(特に分譲マンション等)とアドバイスしたが、一人は1か月以上放置。一人は要領よく、その場で地図を出してきてちょっと時間をもらっていいですかと聞きながら地図に色を塗っていった。
アドバイスを実践しながら、時間も短縮できる上手なやり方だ。二人に大きな差があるのは言うまでもない。
トップ営業マンが安定して数字を作るための方法その1。
私は、不動産を仕入れてリフォーム・造成・新築などをして付加価値を付けて再販売するいわゆる「買取業者」からコンサルティング料を毎月300万円もらうことで安定して数字を作っています。
最初は毎月出入りする買取業者に物件紹介をしていました。そのうち、いくつもの買取業者に物件を紹介していく中で、同じ物件で買取金額が低い業者もあれば、買取金額が高い業者があることがわかってきます。今生き残っている買取業者も他社と横並びの営業では、大手の資本力には勝てず淘汰されてしまいます。つまり業者の中にも得意な物件と苦手な物件があるのです。私は、得意物件の傾向を徹底的に分析し、その中でも使い勝手の良い買取業者と懇意になることに努めました。休日の日には一緒にゴルフに行ったり、旅行に行ったりしました。
また、その買取業者に儲けてもらうために,売主には買取金額を限界まで交渉致し、いくらで買っていくらで売れ、儲けがいくらになるかまで提案致しました。買取業者の買取金額は、結局のところ再販売価格が買取金額を決定するうえでの一番の根拠となります。再販売についても当然私達仲介会社がプロとして一番わかっています。その私達が提案するのだから間違いないと思ってもらえるようにまで関係を作りました。
そうして、ある程度信頼関係が作れると、次に挽回することを条件に少し高い物件でも買ってもらえるようになりました。また、数字が足りない時などは数字を貸してもらえるようになりました。良い情報があればいち早く回してもらえ、未公開のままで客付できたりしました。
そのように買取業者から様々な方法で数字を作ることができるようになり、毎月300万円は数字が安定してできるようになったのです。
新卒君が、入社後3か月後に行った研修後の感想をまとめました。
・一つの数字のミスで大きなミスにつながってしまうと感じた。
・お客様に案内した費用と実際の費用が違うとお客様の信頼を失うとともに、契約自体ができなくなってしまう。
・知識を身につけ、計算練習を行い、費用計算を求められた時でもすぐにできるようにする。
・スピード感を出すことでお客様に仕事ができるというイメージを与えたい。
・お客様のプライベート部分をうまく引き出せるようなヒアリング力を身につけたい。
【新卒君が8月に提出したレポートの内容です。】
・目標10件に対して1件のみの成果しか得られなかった。
・振り返ると夏休み、お盆とあったものの、配布枚数、チラシの内容等と改善すべき点が多くあった。
・複数の業務を並行して行うことができなかった。
・常に考え自分自身で筋道を立て、与えられているものだけではなく自分からの行動が必要だと考えた。
・感じたままにするのではなく行動に移し、結果に繋げる動きをしていく。
・社会人としての基本的な行動すらもできていない部分があり、今のままでは成長できない人間になる。
・意識を変え自分自身を変えるために自分を見つめ直すことが必要。
【レポートに対する所見です。】
・悪い意味での慣れが出てきて気の緩みによるミスが散見される。
・一度基本に立ち返り、無心でチラシを投函するぐらい方が良いかもしれない。
・翌月は単独業務を中心にできるようにする。
・全てにおいてスピード感がない。
【新卒君が7月に提出したレポートの内容です。】
・今月もミスが多く何か1つ抜けていたり、何個もミスをしてしまった。
・聞くべきところを聞かず、確認すべきところを自分の判断で行動してしまっていた。
・案内を2件、反響、媒介契約0件ということで数字につながる成果がない。
・案内取りのアプローチの仕方、話し方を変え、案内取りの上手な方の技を盗んでいきたい。
・来月は反響と案内、この2点に重きを置いて結果として数字を残していきたいと思っている。
・効率と確立を上げる行動をしていく。
【レポートに対する所見です。】
・逆算して業務に取り組めば、すぐに数字ができる。
・目標の設定と達成に要する時間の組み方を習得してほしい。漫然と仕事をしている。
・元気がなくなってきた
・多くの項目、課題が増えてきたためか、冷静に仕事がこなせず、オーバーワークの状態に見受けられる。
・今の時点ではミスを恐れずにどんどん突き進んで欲しい。