お客様に何かを説明する場合には、常に終わりを意識した流れで説明しましょう。
お客様は手続きの終わりが見えていないと非常に不安になるものです。
今後何をしてよいかわからない状態が続くと不安が増大し、お客様から「あれはどうなっていますか」と聞かれるぐらいになってしまうと、それはすでにクレームになっているとさえ言える状態です。
お客様には早めの説明と、このあとどこまですれば手続きが終了となるのか早目に連絡しましょう。
アットホームの調査により、自宅の購入時価格の平均は3459万円、売却価格の平均は2536万円で、923万円の差があり、平均居住年数が13年である結果が出ました。※2015年7月9日。
不動産を購入する人は、35年ローンを組むものの、ライフスタイルの変化等により3分の1程度の年数で住み替えする人が多い結果です。
首都圏は不動産の流通性が高いので、結果として不動産が一生に一度のお買い物ではなくなっています。不動産を購入することのできる人は、13年程度でお買い替えするという結果です。
また、所有不動産の資産減少率は1年当たり約70万円程度と、住宅ローンの元本減少額が1年当たり約70万円と非常に似たような数字になっています。
これは、自宅売却の際はローン残債額を賄える価格で売りたいと行動する売主が多いということと、それを支えることのできる流通性が首都圏の不動産市況にはあるということです。
頭金を多く用意しておけば、自宅の売却金額がローン残債額より低く、持出金が必要という事態も防げそうです。
不動産業界の魅力は、何といっても給料が他の業界よりも高いということでしょう。日常的商品で最も高額なもの「不動産」を取り扱うため、その手数料も最も高額となっています。
その不動産業界の中でも特に不動産仲介業は、自ら商品を仕入れて販売する必要もなく、在庫のリスクも心配がありません。また、どんな不動産市況でも売る必要がある人と買う必要がある人が存在するという実需があります。取引手数料を得るために、保険や証券のように顧客に投機(必要のない売買)を繰り返させる必要もありません。望んだ売買はもちろんのこと、不本意な売却でも結果を残すことでお客様から感謝をして頂くこともあります。
上記が不動産業界の魅力と言えるでしょう。
マンションを買取してもらう場合の買取価格の相場についてまとめました。一般的に買取価格は市場価格の7割前後と言われていますが、不動産買取に強い不動産仲介会社では下記基準が目安となります。
➀市場価格が5,000万円の場合、買取価格4,000万円前後
②市場価格が4,000万円の場合、買取価格3,000万円前後
③市場価格が3,000万円の場合、買取価格2,500万円前後
④市場価格が2,000万円の場合、買取価格1,800万円前後
⑤市場価格が1,000万円の場合、買取価格800万円前後
【まとめ】
市場で売れる価格が高くなればなるほど、購入と売却経費がかさむうえ、投下した資本に対して得なければならない利益も高くなるため、再販売価格を高く設定するか、買取価格を安くしなければなりません。これに対して、市場で売れる価格が低ければ低くなるほど、経費が安く済みますし、得なければならない利益も低く設定できるため、買取価格も高くすることができます。
※買取業者が設定している利益率は、買取価格の10%程度。買取価格が5,000万円の場合500万円の利益、買取価格が1,000万円の場合100万円の利益を得なければなりません。