Page2015 | 不動産仲介会社への入社・就職マニュアル SKS合同会社 - Part 33     

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新入社員、その電話に出る必要がありますか?

新入社員がかかってきた電話に真っ先に出る。これはとても良いことだが、時と場合による場合もある。例えば先輩が、注意をしている時だ。本来は先輩が注意していることを聞き逃さず理解しようと一生懸命に聞いていれば電話に出ることさえ行動に及ばないこともある。しかしながら注意に身が入っていない場合には、かかってきた電話が気になってしまい、注意から逃げたい気持ちが働いて電話に出てしまうようだ。もちろん、電話が鳴ったらすぐ出るという条件反射もあるだろう。

注意している先輩としては、注意をないがしろにされていると感じるし、時には、かかってきた電話がなかなか終わらずいらいらしながら新入社員の電話が終わるのを待つ羽目になってしまうこともある。これでは先輩もばからしい気持になってしまう。他に電話を取ってくれる人がどうしてもいない時は、電話に出てもよいか断るのが礼儀になる。それでも先輩が電話よりも注意が優先と感じる場合には、電話を取ることはできないだろう。

細かいことは気にしない

新卒君は細かいことは気にしない主義だ。おかげで教えているこちらが器の小さい人間に感じてしまう。例えば下記のようなことがあった。

・おつり事件:新卒君に買い出しを頼んだ。もちろん細かいおつりは上げようと思っていたのだが、こちらが言わないと返そうとしない。普通は、おつりを返そうとしたところ先輩がいいよいいよと受け取らない→ありがとうございますと頂くはずだが、全く返す素振りが無いので、そのように教えてあげたら、細かいことは気にしない主義だと言われた。何という大物だろうか。
 
・人のティッシュを使う:新卒君ぐらい大物になると、先輩の机の上にある会社のティッシュはもちろん自分のものだ。普通の感覚でいえば、先輩の机の上にあるティッシュを使うよりも自分の机の上にティッシュを置いて先輩に使ってもらうのが当たり前ではないか。あろうことか、新卒君は自分が使ってティッシュがなくなったのに新しいものと交換すらしなかった。
 
・ほかの人と違うことをして平気でな顔:とにかく自分中心の考え、周りが見えていない。店舗長が全員に指示したことは周りの同僚や先輩に聞きながら進めていくものだが、自分勝手な解釈で間違ったことをしても全く気にしない。
 
・物件のことを覚えない:新卒君は物件のことは全く気にしない。他業者からの確認があっても、終了した物件を紹介中と返答したり、売れ筋の物件があってもどのような物件かは全く気にしない。どんなお客様が契約したかも全く気にしない。
 
・営業活動報告書がいつも同じ内容:営業活動報告書は、お客様の動きがないとマンネリになりがちになるので、営業マンがそれぞれ工夫して報告書を作っている。新卒君クラスになると毎回同じ文章を書いていても全く気にしない。
 
・中間報告がない:新卒君は、自分がしている仕事が正しい方向へ向かっているかどうかは全く気にならない。その為、仕事の中間報告が全くない。新卒君なりの仕事が終わって結果の確認をしてみると、全く明後日の方向に全力で向っている。どうして途中で聞いてこないのかと問い詰めてみても、全く我関せずなので末恐ろしい。
 
・店舗内のことは全く気にならない:新卒君にとっては、店舗内で行われる全ての会話や行動は、外国語や超常現象に思えるらしい。全く自分の仕事?に没頭していて、自分の事が言われている・話しかけられているのに気が付かない・誰が契約するのかもわからない。敢えて全てのことに目を瞑っていて、さながら悟りを開いた僧侶然としている。
 
・年賀状:新卒君は、年賀状にコメントを書くことを知らない。始めは何か思うところがあってわざとコメントしていないかと思ったら、出した全員にコメントをしていないらしい。なんと店舗長にもコメントを書いていないのだ。コメントを書いていない理由を聞いてみると、今年も宜しくお願いしますと書こうと思ったら、テンプレートで同様の文言があったので、重複してしまうと思って悩んで家族(兄)にも相談したうえで敢えて?コメントを書かなかったらしい。相変わらずぶっ飛んでいる新卒君だ。
       

不動産仲介会社に就職する際に最低限抑えたい4項目。

不動産仲介会社に就職する際に最低限抑えたい4項目をまとめました。

1.【募集人材】

営業成績を上げられそうな人材が求められます。営業センスの有無は、社会人としての経験がない新卒はもちろんのこと、これまでに不動産業界のキャリアのある人でも一朝一夕ではわかりません。そのため、営業センスの元となる細かな気配りができそうな人材か、営業成績を体力でカバーできる人材が求められます。体育会系の人は体力をアピールし、文化系の人は細かな気遣いやマメさをアピールしましょう。

2.【書類選考(履歴書)】

手書きの書類は全く求められていないのでスキのない書類を作成するようにしましょう。誤字・脱字や様式を軽視した書類は落とされてしまいます。まぁいいやと書類をおろそかにしてしまう性格は、入社後の営業活動にも現れ、漫然とした行動の結果がクレームに結びついてしまうからです。

3.【面接でのポイント】

①やる気がある:もじもじしていてはダメです。受け答えは明るく・元気よく。おなかに力を入れて返事をしましょう。

②志望動機がしっかりしている:不動産会社の離職率は非常に高いので長く勤めることができる人を募集しています。例えば稼ぎたい等の明確な答えがあった方が良いです。下手にお客様との理想的な関係を語ってしまうと志望動機が弱くなってしまいます。理想と現実は大きく異なるからです。

③コミュニケーションが取れるか:お客様とのコミュニケーションが取れないと最低限の営業成績もままなりません。面接官の質問にはよく考えて、意味が分からないところがあれば積極的に聞いた方が絶対に良いです。おそらく質問はこういう意味だろうと勝手に解釈して答えてしまうことだけは避けてください。仕事をひとつひとつ確実にこなせるかがわかってしまいます。

④芯がぶれないか:面接官は、その場しのぎの受け答えをしていると感じたら、色々な角度から揺さぶってきます。語りすぎて矛盾が出てくるよりも、自分の基準を決めて、直接的・簡潔的な受け答えを心がけましょう。

4.【筆記試験〈学力〉】

この結果はあまり問われません。最低限宅建試験を合格できる見込みがあるぐらいの学力があれば十分でしょう。

トップ営業マンの裏ワザ(新築マンションへの買い替え)

トップ営業マンが安定して数字を作るための方法その5。

私は、新築マンションへ買い替えする人の所有不動産を売却することで安定して数字を作っています。

新築マンションを購入する方の中には、現在所有している不動産を売却することが前提となる方がいます。果たして所有不動産を売却して新築マンションが購入できるのか資金計算や査定をする必要が生じてまいります。通常新築マンションの販売担当は所有不動産の査定価格がわからないため、その査定を不動産仲介会社に依頼しなければなりません。その査定依頼を私がさせて頂くのです。

もちろん何もしないでそのような依頼が来ることはありません。新築マンションの販売担当コネを作る必要があります。そうすれば、新築マンションの販売物件がある限り買い替え査定の依頼が来て、買い替え物件の媒介契約を頂くことができるのです。しかしながら、新築マンションの販売担当とコネを作るには相当の努力が必要となります。

まず、マンションパビリオンができたら真っ先にあいさつに行き、その後も事あるごとにマンションパビリオンを訪れ、差し入れをしたりチラシの配布を手伝ったりします。どうしても媒介契約を頂くことにこだわってしまいがちですが、焦ってはいけません。気軽に利用してもらえるよう、どんな依頼でもスピーディーに確実にこなします。案件にならないものもたくさんあります。使ってもらっているという意識が大切です。

そのような努力を続けていくと、自然と買い替え査定の依頼が多くくるようになり、お客様がその新築マンションを購入ししない場合でも、別の物件の買い替えを依頼されることも出てきます。買い替えのお客様は既に信頼関係がある新築マンション販売担当から紹介された仲介営業マンということで、査定をさせて頂く段階で既にこちらを好意的に接してくれ、新築マンションを早く買いたいという気持ちから早く所有不動産を売りたいという気持ちになっています。その為、媒介契約を頂くことも割とスムーズに運べ、販売価格も妥当な金額にでき、売れない場合の値下げもある程度しやすい状況になっています。

その結果、早期ご成約が可能となり、毎月安定して数字を作ることができるのです。