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今年の新入社員はYシャツの下に黒のTシャツを着ている・・・。
ネットで調べてみてもYシャツは肌着なので、その下に肌着を着ているとわかってしまう黒や赤などの色が透けてしまうTシャツはダメと書いてある。この新卒君は、今まで誰かに注意されなかったのだろうか。違うと思いながらも、もしかするとおかしなことではないのかと思うと注意するのもためらわれる。
新年度に入り、今年もまた新卒君が配属された。今年の新卒君の出来は如何だろうか。
最初に教育されたのは、電話応対だった。
新卒君は、出る電話が誰からなのか全くわからないため、相手の名前を何度も聞き返す場面が多い。
また、社内と社外で自分の上司を呼称するときの使い分けができていない。
社外の人に応対するときは、自分の上司は呼び捨てで良いが、社内の人に対応するときは自分の上司を役職付で呼ばなければならない。
不在の時は伝言メモに記さなければいけないところを、戻ってきた時に口頭で伝言内容を伝えてしまっていた。
電話応対は基本中の基本になる為、一刻も早く覚えて欲しいものだ。
新卒君は自信がないせいか、もごもごと消え入りそうな声で話すことが多い。それでは話を聞くこちらが神経を使って聞くことに集中しなければならない。そんなところで意味の分からないことを言われたら腹ただしくなるのは当たり前だ。
新卒君は細かいことは気にしない主義だ。おかげで教えているこちらが器の小さい人間に感じてしまう。例えば下記のようなことがあった。
新卒君は色々と不思議な行動を起こして見ているみんなをびっくりさせる。
新卒君と調査に行って、地中に埋まっていた境界標を掘り出して、新卒君の携帯で写真を撮ってもらった。ここまでは良かったのだが、後日撮ってもらった写真の印刷をお願いしたところ、なんとデータを処分してしまったという。どのような思いでデータを消してしまったのか未だにわからない。
月末に媒介契約となった物件をみんなで買取業者にあたっていたところ、新卒君が業者に紹介している会話が聞こえてきた。なんでもほかの業者で買取価格が出なかったので、御社で買い取ってもらえないかというような話し方だった。ほかの買取業者が買いたくないといった物件をどこの買取業者が喜んで買うというのだろうか(業者にも得意物件があるので一概には言えないが)。新卒君に、他の人が嫌がって買わないといった物件を喜んで買う?と聞いたら答えはNOだった。
新卒君に仕事を頼んで1時間経ち、進捗具合を聞いた時だった。新卒君、どこまで進んだ?と聞くと、すいません良く分からないところがあるので質問してもいいですかと思いっきり根本的なことを聞いてきた。え?そんなことを聞いてくるということは、仕事を頼んで1時間経ったけどまだ全く進んでいないということ?どうして頼んで直ぐに聞かないの?悩んでいた1時間が無駄じゃない?と言ったら・・・と無言だった。
新卒君は、一つ一つの仕事に注意力が散漫だ。
例えば、別の営業マンの書類を持って行ってしまったり、コピーを頼んだ書類が上下バラバラだったり、大切な書類をなくしてしまったり、電話内容を聞き間違えたり、頼んだ仕事の仕上がりが遅かったり、漢字を間違えたり、メールを送る前に確認しなかったり。
それについて、真摯に受け止めてくれればまだ救いようがあるが、出来ない言い訳をしてくるからたちが悪い。何か一つでも、きちんとできていると感じられる仕事があれば周りの評価も変わるのに。