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新卒君は何につけて自信がないので、会話のテンポが悪くなりがちだ。さっき頼んだ○○してくれた?と聞くと、もごもご口ごもってしまうので余計にイライラしてしまう。
これが、何もしてくれていなくても、「すみません、まだできていませんが、あと1時間で終わらせます!」と元気に返事をしてくれれば、まぁしょうがないかと怒る気にもならないだろう。
先輩から声をかけられたら「ハイ!」か「すみません!」と返事をしてから会話をつなぎ、頼まれたことを元気よく繰り返すおうむ返しの話法で応対すると上手くいくかもしれない。
顧客業務ができない新卒君にとって、電話対応が唯一の顧客と接することができる業務だ。そのためか、電話を取ることだけは早い。しかし残念ながら電話対応さえもお粗末と言わざるを得ない状況だ。 まず、相手方の名前を間違える。これは、ほかの営業マンがどのような仕事をしているかまったく気にしていない証拠だ。ひどい場合には、これから契約の為に来店するお客様の名前さえ間違えることがある。 伝言メモの取り方も実にひどいときがある。名前だけ記入してあり、用件や連絡先を全く聞き取りしておらず、もう一度電話するというメモだけ残されているときがある。そのようなときは大抵電話の相手方に心当たりが全くなく、大したことのない用事(下手をすると新卒君で用事が済んでしまうほど)であることが多い。相手方の連絡先がわからないのだから、用件を確かめることもできず、非常にもやもやした気持ちになる。あのお客様で、この用件だと分からずに電話をかけてしまうと失礼になってしまう。
お客様からのお問い合わせの電話も安易に転送しようとしていて辟易することがある。転送電話はあくまで最終手段であり、お客様の名前と連絡先と用件さ聞いておいてさえもらえば、外出中で電話対応をゆっくりできない場合でも対応することができる。基本が全く分かっていないのである。 相手方の情報をいかに多く引き出すかが重要なのである。
新卒君は自信のなさのせいなのか、こちらの質問に対して答えになっていない返事をすることが良くある。やったのかと問えば、やっていない理由から話そうとする。まずは、やっていないとはっきり言い、問われればやっていないを言うべきである。
これができないと言い訳が多くプライドが高い人というレッテルを貼られることになる。
今日は新卒君と同行で業者買取の交渉中のお客様宅へと向かった。
机上査定である程度数字の良かった2社を案内するため、一緒に行ったのだが新卒君に一社の案内を任せることに。もう一社と打ち合わせするために先に会社へ戻ったのだが、新卒君がいつまでたっても会社に戻ってこない。電話をしてみるとお客様宅にまだいるという。何をしているのかと聞けばお客様と雑談をしていたという。交渉中のお客様に新卒君が不用意な発言をしてまとまらなかったらどうするのか。
やはり新卒君の考えていることは理解ができない。
新卒君は、お尻(仕事の終了時間)を決めて仕事をすることができない。例えば、1時間くらいで終わる仕事を頼んでも半日かけてやろうとする。どれくらいで終わらせようという気持ちがないので、仕事を受ける時もいつまでに終らせれば良いですかと聞かない。いつみても同じ仕事をしているので、見ていてイライラするのは当然ではないか。
忙しい人ほど、新卒君の話をじっくり聞いてあげることはできない。新卒君の話には実に半分以上の無駄な情報がある。
また、新卒君が説明する過程の部分は、聞いている人にとって妙に言い訳めいて聞こえてしまうものです。そのため、新卒君にとっては心外なことだが、理屈屋・言い訳屋・頭でっかち・プライドが高い・嘘つき等々のレッテルを貼られてしまうのです。
また、結論から話せないということは、自分の中で話が上手く整理できていないということです。聞いている方は答えを丸投げされているようにも感じてしまいます。
新卒君が、報告・連絡・相談する際は、必ず結論から先に言わないとせっかく話を聞いてくれている人もイライラしてしまいます。