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新卒君の仕事には曖昧なところが多い。
これは、仕事の起承転結が自分の頭で描けていないからだと思われる。自分でなるほどと具体的に納得できるまで相手から情報を引き出して、自分なりに結論を出してみる。言うのは簡単だが、縮こまっていたら難しいのかもしれない。
今日もどこの誰がどんな用件で電話をしてきたのか曖昧なまま伝言ノートに記入。折り返しの電話番号がわからなければ確認のしようがない。
また、上司への報告も要領を得ず、結局新卒君が何を言いたいのかわからない。
単なる状況説明では、子供の使いと一緒になってしまう。
新卒君はとかく自分のことだけで精一杯で、周りのことが全く見えていないものだ。集中をしているといえば聞こえがよいが、それによって仕事の質を低下させていることを自覚してほしいものだ。
本日も、周りが何をしているか全く見えていないため、電話がうまく取り次げず失敗。どの物件に申し込みが入っていて、他の先輩がどのような案件に取り掛かっているかわかりゃしない。
用事をお願いして新卒君が外出。追加でお願いしたいことがあって携帯電話に電話するも、全く電話に出ない。新卒君が一回目の呼び出しで電話に出ることはまずない。経験上、新卒君が電話に出ないのはサボっている時だ。
今日も、どこにいるか確認したら全く予定と違う場所にいて、なぜそんなところにいるのか聞くと、「通り道だったから・・・」そんなことはあり得ない。
新卒君はサボりをごまかすのも下手すぎて困ったものだ。
新卒君に仕事を教えると、一生懸命メモを取ってくれる。メモを取ること自体は非常に良いことだ。しかしながら、新卒君は一度とったメモを見返すことはしない。
そのため、新卒君と話をしていると、これはこの間教えてあげた仕事だと思い出すことが多々ある。教えている立場からすると、この間教えたことは何の役にも立っていなかったんだと思い知らされる。
頼むから同じことを何度も聞いてこないで欲しい。
新卒君は常にいっぱいいっぱいだ。
その為、仕事を頼んでもすぐにとりかからないことが多々ある。優先順位をつけて仕事をしているのならば仕方がない(大抵そんなことはない)。それならばせめていつまでに完了しなければならないか聞くことが普通ではないか。こちらとしても急ぎの仕事ではないため、ある程度後回しにされてもいいのだが、いつまでも取り掛かろうとしないので、忘れているのではないかと不安になる。下手をすると本当に忘れてしまっていることさえある。新卒君は常に自分のことで精一杯でこちらの気持ちを考えようとさえできないのだ。
思い切って新卒君に何をしているか確認してみると、どうでもいいことや優先順位の低い仕事を時間をかけてしている。これでは優しくしてあげようと思ってもできないではないか。
こんな事は新卒君にもう少しコミュニケーション力があれば防げることだと思う。
新卒君のする仕事はたいてい間違っている。
いつも先輩に相談してから仕事をするように注意しているが、怒られるのが怖いからか、全く相談しようとしない。相談している素振りが無いので、こちらから何をしているか聞くと、やはり間違っている。
先輩に相談したり、自分が今何をしているか発信してくれたら、優しく教えてあげられそうな気がする。