マンション・戸建ての購入・売却時に意外に重要となってくるのがエアコン設置ができるか、できないかだ。マンションによっては共用廊下側に室外機を出せず、バルコニーまで配管して室外機を出さなければならないことや先行配管をしなければあらないことがあったり、窓かけタイプのエアコンで我慢しなければならないこともある。エアコン配管については、相当な技術を要する場合もあり家電量販店やリフォーム会社では対応できない場合や多額の費用がかかることもある。
先日お客様にご購入頂いたマンションも配管がかなり難しいマンションだった。お客様が、家電量販店の技術スタッフにエアコンを設置してもらう為に現地調査してもらったところ、勾配の関係でエアコンを設置しても水漏れしてしまうためにエアコンの設置ができない欠陥住宅という指摘をされてしまった、どうしてくれるのだという連絡をしてきたことがあった。早速関連企業のリフォーム会社に現地調査をしてもらったが、やはりエアコンの設置は難しいという見解だ。ところが、マンションを外観から確認すると、同じ間取りの上階の部屋にエアコンが設置されている。そこで、リフォーム会社と買主と共に上階の居住者を尋ねたところ留守だったので、エアコンの取り付け状況を質問する手紙を置いた。その後、上階居住者から何の連絡もなく時折直接インターフォンで呼び出してみても何らの反応も無かった為、更に色々なエアコン業者を当たっていたところ、何とか配管できそうな技術力のあるエアコン業者が見つかった。エアコンの配管一つとっても技術力に差があるために回答状況に違いが出てくる。もうすこしで買主様から、エアコンを取り付けできない部屋を買わされたというクレームになってしまうところだった。