どうしても体調が悪い時に会社を休んだり、早退・遅刻したりすることは誰にでもあることです。ただ、新入社員に特に気をつけて欲しいことがあります。
・飲み会があった次の日に遅刻しない:飲みすぎて自己コントロールができない人と見られてしまいます。
・休みの次の日に遅刻しない:休みの次の日は誰でも出社が憂鬱なものです。自分に打ち勝てない弱い人間とみられてしまいます。
・なるべく会社を休まず、出社する:不動産業界は体育会系の会社が多いです。どんなに具合が悪くても一度出社してから病院へ行き相対するか、仕事中に具合が悪くなっても一度病院に行ってから早退するか、病院に行ってから出社するか、自分の具合の悪さを周りに認識してもらう必要があります。一度も会社に行けない場合は、病院の診断書を念のためとっておいた方が良いでしょう。病院にもいかず、薬を飲まないのは言語道断です。
会社の上司や先輩は新入社員が思っている以上に新入社員の心理や状態をこれまでの経験から客観的に見ています。具合が悪い時でも筋の通った対応ができないと勝手な勘違いをされ評価を落としてしまうことにもなりません。
新入社員が先輩から多少なりとも理不尽なことを押し付けられることがあります。そんな時、いくら新入社員でも不満があるのは当然です。しかし決して顔に出してはいけません。後で同僚に文句を言えば良いのです。実は先輩も理不尽なことを押し付けているという自覚があるのですが、その先輩も昔は理不尽なことを押し付けられた経験があるのです。先輩は理不尽なことを押し付けられた新入社員がどのような反応をするか良く見ています。不満を顔に出せば自分中心の新入社員とみなすでしょう。受け入れるそぶりを見せれば今後の対応方法も良くなるでしょう。
最近の新入社員はとかく自己中心的で、権利のみを主張し、仕事を自分のペースで進めがちです。そのような自分の殻を破って色々なことを経験してみる。それが今後の業務に役立つでしょう。
お客様に伝えなければいけないことが発生してしまった。そんなときの拙速な連絡は厳禁です。
仕事は色々なところでつながっています。お客様に伝えなければいけない事項は、しかるべきタイミングがきちんとやってくるものです。また、冷静に落ち着いて考えてみれば伝え方にもいろいろな方法がありますし、別の事やお客様に聞かれたことと一緒に伝えた方が良い場合もあります。時間を置いたら連絡事項の重要度が減っていることもあります。
お客様に伝えなければいけないことを胸の内に温めておくことは非常に心苦しく、早くすっきりしたいという気持ちでとにかく早くお客様に伝えようとしがちになってしまいますが、それは結局自分の気持ちを優先しているに過ぎません。ただ伝えるだけではなく最もベスト方法で伝える、そんなことが営業マンに求められています。
これは、新入社員が上司にする報告と通じるものがあります。トラブルが起こってどうしましょうと上司に聞くのではなく、トラブルが起こった結果こうしようと思うのですが如何でしょうかと聞くのでは全く違います。トラブルになった状況を一番認識できるのは営業マンです。状況認識ができないまま上司に報告しても、結局は上司も一緒に最初から状況認識をしなければならず苛立ってしまいます。状況認識が終わった段階でその後の対応を相談する。そんな感じが重要です。しかしながら、状況認識ができていないことを言い訳に上司への報告が遅くなってしまってはいけません
新入社員にとっては、全ての業務の事は初めてのことだらけだ。また、業務の流れがわかっていないので次に何をしてよいのかわからない。一番良いのは先輩に色々な話をしてもらうことだが、先輩も自分の業務で忙しいためなかなか新入社員の面倒まで懇切丁寧に見てあげることは難しい。それではどうしたら良いのか。方法の一つとして飲みニケーションが有効かもしれない。先輩からすると新入社員が慕って飲みに誘ってくれるのは嬉しいし、飲みの場だとざっくばらんなことも話せるし、新入社員から色々なことを聞かれても応えてあげられる余裕がある。積極的に先輩を飲みに誘いましょう。その場合に備えて日頃から先輩に聞きたいことをメモにしておくことが重要です。
「上司に報告する際は結論から報告するように」と同じことですが、上司に提出する報告書は斜め読みして意味が分かるように組み立てなければなりません。新入社員は自分の思いつく限りに言葉を並べますが、そんなことでは読む方が疲れてしまいます。良く考えた文章でも30分くらい置いてから読み返すとスムーズに読めない場合が良くあります。書いて直ぐは、その文章に夢中になっていて粗には気づかないものです。新入社員クラスになると時間をおいて読み返すどころか、誤字脱字のチェックもないままに直ぐに報告書をみてもらおうとします。早く提出してすっきりしたいのでしょうが、自分本位としか言えません。
新入社員が慕って相談してくれるのは嬉しい。しかしながらその質問を先輩・上司にしてくるのか?という時がある。こちらも斜に構えて対応するつもりはないが、質問の相手を考えてくれないか、ということがある。あまりに初歩的な質問は年次の近い相手に、年次の近い相手ではわからないことは上の先輩に聞くしかないが、先輩が忙しそうにしているときは自分が一刻でも早く聞いてすっきりしたいという衝動を抑えて、じっと先輩の手が空いたときを待つしかない。これが出来ない新入社員は自分勝手と思われても仕方がない。