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知っておきたい東京の査定相場7基準

東京の不動産を査定する場合の相場観についてまとめました。2011年(平成23年)に起きた東日本大震災以来下がり続けた不動産査定価格・不動産相場は、その後株価上昇や東京オリンピック、景気回復、低金利により、現在はリーマンショック前まで回復しました。※平成27年2月26日現在。

【マンション】※70㎡、平成築、駅10分程度

○下限:5,000万円を切ることはなくなりました。5,000万円を切るマンションは、昭和築や駅から遠いなど。

○上限:よほどの駅近の良いマンションで専有面積もある程度大きくないと1億円は結構難しいです。

【土地】

○下限:3階建ての戸建てを建築できるぐらいの20坪ぐらいの土地で5,000万円

○上限:ある程度土地が大きくなると、分割できてしまうので30坪くらいの土地が上限になります。30坪程度で7,000万円~8,000万円。

【戸建】

○下限:築年数が経っていたり土地が小さい戸建てだと7,000万円前後が目安となります。

○中間:新築戸建てや築年数が経過していない戸建は1億円が目安となります。

○上限:駅近や多額の建築費用が掛かっている戸建てには上限価格がありません。2億や3億の戸建てもあります。

マンション(土地・戸建)売却抵当権抹消

マンション(土地・戸建)を売却(購入)する際に、抵当権が付いている(住宅ローンが残っている)けど売却(購入)することができますかという質問を受けることがある。

抵当権を残したまま所有権移転登記(売却・購入)することはできないので、残代金の受領⇒繰り上げ返済⇒抵当権抹消という手続きを同時に行う必要がある(同時抹消)。

同時抹消を行う場合は、決済日の1~2週間前までに抵当権者(銀行)にその手続きを行う必要がある。これをしておけば、抵当権がついている為所有不動産を売却することができない(抵当権が付いたまま不動産を購入してしまう、残代金を支払ってしまう)という事態を避けることができる。

仲介会社としては当たり前のことだが、不動産売買の経験が少ない売主・買主には仕組みが良く分からない場合があるため注意が必要だ。こんな些細なことでも不安になった売主・買主からクレームを受けてしまう場合さえある。

フラット35と民間ローンとの違い

フラット35と民間ローン(銀行ローン)との違いをまとめました。

①団信加入:団体信用生命保険に加入すると、三大疾病や死亡時に住宅ローンの返済が免除されます。民間ローンでは強制加入の団信も、フラット35では任意加入です。持病が原因で団信に加入できない方はフラット35を利用してください。

②返済比率:年収に占める住宅ローンの年間返済額の割合。フラット35では、年収400万円未満の方は30%、年収400万円以上の方は35%。民間ローンでは40%以内。

③審査金利:住宅ローンの年間返済額を計算する場合の金利。フラット35では、審査時の固定金利1.37%※平成27年2月。民間ローンでは4%。

④融資割合:不動産購入価格に対する融資金額の割合。フラット35では、購入金額の9割までの融資が原則です。民間ローンでは購入金額全額を融資してくれるほか、諸費用やリフォーム費用まで融資してくれる場合があります。

⑤融資対象者:融資を受ける方の職業による差異。フラット35では、融資を受ける方の職業による差異はございませんが、民間ローンでは、自営業者の場合は自己資金が2割必要となり、派遣社員は3年間どういう職場での勤務が条件となり、パートの方は融資を受けることができません。

⑥繰り上げ返済手数料:繰り上げ返済をする場合の手数料。フラット35では10万円以上から繰り上げ返済手数料がかからなくなりますが、民間ローンではインターネットを使用すると基本的に、繰り上げ返済手数料はかかりません。

⑦保証料:保証会社へ支払う保証料。フラット35では保証料はかかりませんが、民間ローンの保証料に相当する事務手数料がかかります。民間ローンでは、返済期間に応じた保証料が必要となります。

 

楽天銀行住宅ローン【フラット35】

住宅ローン一括審査申込

不動売却時にエアコン設置の可否が意外に重要となる。

マンション・戸建ての購入・売却時に意外に重要となってくるのがエアコン設置ができるか、できないかだ。マンションによっては共用廊下側に室外機を出せず、バルコニーまで配管して室外機を出さなければならないことや先行配管をしなければあらないことがあったり、窓かけタイプのエアコンで我慢しなければならないこともある。エアコン配管については、相当な技術を要する場合もあり家電量販店やリフォーム会社では対応できない場合や多額の費用がかかることもある。

先日お客様にご購入頂いたマンションも配管がかなり難しいマンションだった。お客様が、家電量販店の技術スタッフにエアコンを設置してもらう為に現地調査してもらったところ、勾配の関係でエアコンを設置しても水漏れしてしまうためにエアコンの設置ができない欠陥住宅という指摘をされてしまった、どうしてくれるのだという連絡をしてきたことがあった。早速関連企業のリフォーム会社に現地調査をしてもらったが、やはりエアコンの設置は難しいという見解だ。ところが、マンションを外観から確認すると、同じ間取りの上階の部屋にエアコンが設置されている。そこで、リフォーム会社と買主と共に上階の居住者を尋ねたところ留守だったので、エアコンの取り付け状況を質問する手紙を置いた。その後、上階居住者から何の連絡もなく時折直接インターフォンで呼び出してみても何らの反応も無かった為、更に色々なエアコン業者を当たっていたところ、何とか配管できそうな技術力のあるエアコン業者が見つかった。エアコンの配管一つとっても技術力に差があるために回答状況に違いが出てくる。もうすこしで買主様から、エアコンを取り付けできない部屋を買わされたというクレームになってしまうところだった。

チェックリスト マンション購入(内見)時

中古マンションを購入(内見)する際にチェックしたい事項をまとめました。

1.カビが発生していないか、発生しやすい部屋ではないか⇒斜面地にマンションが建っている・1階の部屋などの土に囲われている部屋やコンクリートが充分に乾かずに建てられたマンションなどにはカビが発生しやすい。

2.給湯器の耐用年数は何年か⇒給湯器は10年ほどが寿命なので、10年経過している給湯器の場合、リフォーム時に給湯器も交換しておく。

3.水栓やシャワーヘッドなどに水漏れがないか⇒パッキンの摩耗等による水漏れは、売主に瑕疵担保責任が問えないので、内見時や購入前に水漏れの症状がないかよく確認しておく。

4.建具にキズ・汚れ・取っ手の浮きなどはないか⇒建具は交換するとなると1つにつき10万円程度交換費用が必要な場合があるので注意する。

5.エアコンの取り付けに問題がないか⇒マンションの中には、エアコンの取り付けに特殊技術や多額の費用が必要な場合やエアコンの取り付けができず窓かけタイプのエアコンしか取り付けられない場合があるので注意する。

6.上下左右の隣接住戸に、問題のある人がいないか⇒隣接住戸が生活音に神経質な場合や、隣接住戸から騒音が聞こえるなどがあるので売主から良くヒアリングする必要がある。

7.フローリング可能か⇒マンションの中にはフローリングにできないマンションや、フローリング工事を行う場合に隣接住戸の承諾が必要な場合があるので注意する。特にご年配のお客様は音が少ないカーペットを希望する場合があるので注意する。

8.管理費・修繕積立金に問題がないか⇒管理費・修繕積立金について、値上げ予定がある、著しい滞納がある、支払いに振込手数料がかかる等の問題がないか確認する。

9.修繕積立金は十分に積み立てられているか⇒標準的大きさのマンションの場合、一回当たりの大規模修繕工事実施には4,000万円程度必要となる。次の大規模修繕工事実施する為に必要となる修繕積立金は十分か確認する。