顧客業務ができない新卒君にとって、電話対応が唯一の顧客と接することができる業務だ。そのためか、電話を取ることだけは早い。しかし残念ながら電話対応さえもお粗末と言わざるを得ない状況だ。 まず、相手方の名前を間違える。これは、ほかの営業マンがどのような仕事をしているかまったく気にしていない証拠だ。ひどい場合には、これから契約の為に来店するお客様の名前さえ間違えることがある。 伝言メモの取り方も実にひどいときがある。名前だけ記入してあり、用件や連絡先を全く聞き取りしておらず、もう一度電話するというメモだけ残されているときがある。そのようなときは大抵電話の相手方に心当たりが全くなく、大したことのない用事(下手をすると新卒君で用事が済んでしまうほど)であることが多い。相手方の連絡先がわからないのだから、用件を確かめることもできず、非常にもやもやした気持ちになる。あのお客様で、この用件だと分からずに電話をかけてしまうと失礼になってしまう。
お客様からのお問い合わせの電話も安易に転送しようとしていて辟易することがある。転送電話はあくまで最終手段であり、お客様の名前と連絡先と用件さ聞いておいてさえもらえば、外出中で電話対応をゆっくりできない場合でも対応することができる。基本が全く分かっていないのである。 相手方の情報をいかに多く引き出すかが重要なのである。